釧路農業協同組合連合会

ブログ

記事
2019.06.19
深い知見を面白く伝える📕

歴史や古典、免疫、遺伝…

本当は全部メチャ面白いはずなのに、学校でのお勉強を経験すると大半の人がその難しさや面倒臭さを骨身に感じ、あげくにテストでは劣等感まで植えつけられるので、その後はずっと敬遠してしまいがちになります。

学者さんが書く本の多くも伝える工夫やノウハウが欠如しているためか、タイトルに惹かれて読み始めても失望させらることが少なくありません。多くの人々に分かりやすく&正しく伝えるのは、知識だけでは難しいようです。

byorigaku

「病理学」。あまり馴染みがなく、ハードルが高く思えますが、これを極めて面白く解説した本が「こわいもの知らずの病理学講義」(晶文社)。筆者は大阪大学の仲野徹教授です。細胞とは、血液とは、ガンとは…と次々見事に解説し、病気のメカニズムがよく理解できる中身となっています。

ちなみに大阪大学の病理学の教授といえば、山崎豊子さんの小説「白い巨塔」では浪速大学の大河内教授。渦巻く大学内の権力抗争の中で清廉潔白を貫いた先生です。その堅い先生のイメージとは合致しませんが、関西風の「ボケと突っ込み」で分かりやすく伝えるテクニックは出色です (;^ω^)