新型コロナウイルスの感染が疑われ、ダイヤモンドプリンセス号からなかなか全員が下船できません。いくら「豪華客船」は言え、船内に幾日も閉じ込められるストレスはとてつもなく大きく、とくに高齢の方やスタッフは気の毒です。

（同船ではありませんが…）

船内での感染リスクがあるのに、不特定の人が集まってバイキングで食事ができたりするなど、初期対応に課題があり、感染を拡大させた大きな要因となったことは否めないでしょう。

国内でも陽性患者が続発。全国数か所で開催予定されるはずであった全酪連の酪農セミナーは中止が決定されました。残念ですが、迅速で適切な決定でした。札幌では同日開催予定であった乳検の中央研修会もようやく中止の連絡がありました。こちらは決断が遅すぎ…('_')

カミュの「ペスト」

町医者の一人が異変を察知し、ペストであることを警告するも行政はなかなか対応しない。気がつくと次々と死者がでて、突如町は閉鎖され、パニック状態へと陥る。そうした状況の中で治療や対応に奮闘する人。

感染拡大、パンデミック、大災害、戦争や全体主義…などといった不条理に人間はどう立ち向かい、どう生きていくべきかを問いかけたカミュの名作「ペスト」。読み返してみる価値がありそうです。なかなか読み応えがあって大変ですが…